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第48回現代美術−茨木2021展
マスキング・スケープ・変わり続ける視点の法則
会 場:茨木市立生涯学習センターきらめきホール・ホワイエ・1階展示コーナーほか
会 期:2022年1月10日(月) – 1月16日(日)
住 所:〒567-0028 茨木市畑田町1番43号
主 催:茨木現代美術展実行委員会(茨木市・茨木現代美術の会)
概要
「第48回現代美術―茨木」は、「マスキング・スケープ 変わり続ける視点の法則」をテーマに開催される。これは、特集作家のATSUSHI SHIBATA、中屋敷智生、長谷川一郎に共通するキーワードにマスクやマスキングテープがあることから、「マスキング(覆い隠す)」と「スケープ(風景)」を組み合わせた造語である。3人の作品は一見ばらばら見えるが、それぞれの作品には「隠された風景」がある。
SHIBATAは、紙や革、ロープなど身近な素材で怪異と驚異に満ちた顔貌のマスクを作る。中屋敷は日常のものや風景を絵の具の偶然性やマスキングテープを用いて解体した抽象画だ。前景と背景が混在した絵画は、イメージの知覚を揺さぶる。長谷川はマスキングテープを用いて正面から眺めた団地や海などをモチーフに、自然や都市に潜む構造を平面的に描きだす。
本展は新型コロナウイルスの影響により開催が2年延期された。その間、新しい生活様式によってマスクの着用が求められ、アクリルやビニールでマスキングした空間が生まれ、平面的なオンライン上でのコミュニケーションが定着した。現実の風景が「マスキング・スケープ」となった今、作家や鑑賞者の世界や作品を見る視点はどのように変わったのか、いま明らかになる。
平田剛志(美術批評)
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