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ライフライン

12   /   09   /   2025

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05   /   10   /   2025

この度、2025年9月12日(金)から10月5日(日)まで、茨木市福祉文化会館全館にて、国立国際美術館学芸員・福元崇志氏のキュレーションによる展覧会「ライフライン」が開催されます。

地上5階から地下2階までの全館を使用し、9名(8組)の作家が複数の部屋を横断的に活用した展示を行います。

中屋敷は、2025年6月に同会場で開催された「現代美術ー茨木 特別展 TRANSFER」に続き、本展にも継続参加いたします。会期中は「TRANSFER」の際と同様、2階フロアにて、さらに規模を拡張したライブペインティングによる公開制作を実施します。

日々変化していく制作の過程を、ぜひ会場でご覧ください。公開制作の実施日時は前日までにSNSにてお知らせいたします。作家不在時でも作品をご覧いただけますので、皆さまお誘い合わせのうえ、お気軽にお越しください。

ライフライン

​会 場:茨木市福祉文化会館(オークシアター)
会 期:2025年9月12日 (金) – 10月5日 (日)

休廊日:9月16日(火)、17日(水)、24日(水)、29日(月)、30日(火)、10月1日(水)
時 間:12:00 - 19:00

入場料:無料
場 所:大阪府茨木市駅前 4丁目7-55

アクセス:阪急茨木市駅より西へ徒歩10分、JR茨木駅より東へ徒歩10分

     ※会場に駐車場はありません。お近くの市営駐車場、コインパーキングをお使いください。

ライフライン Insta:https://www.instagram.com/lifeline_oaktheater/

主 催:公益財団法人茨木市文化振興財団

後 援:茨木商工会議所、茨木市観光協会

問合先:公益財団法人茨木市文化振興財団 文化事業係

電 話:072-625-3055 (10:00-17:00)

W E B:https://www.ibabun.jp

■ ​イベント

ギャラリートーク

企画者・福元 崇志による展示解説。※詳細はインスタグラムで告知します。

① 9月13日(土)15時~16時30分

② 9月20日(土)15時~16時30分

茨木市福祉文化会館1階集合。参加無料、予約不要。

■ ​アーティスト

井澤 茉梨絵 Marie IZAWA @marieizawa

稲垣 元則 Motonori INAGAKI @motonori_inagaki

今井 祝雄 Norio IMAI

勝木 有香 Yuka KATSUKI @yuka_katsuki

国谷 隆志 Takashi KUNITANI @takashikunitani

田中 真吾 Shingo TANAKA @shingo.tanaka.7731

中屋敷 智生 Tomonari NAKAYASHIKI @thomyashiki丨「現代美術ー茨木 特別展 TRANSFER」から継続参加

松井 智惠+O JUN Chie MATSU I+O JUN @chie_matsui @ojun_913丨松井智惠は real SOU #15「野原の上で」から継続参加

 

■ ​企画

福元 崇志(国立国際美術館)

■ ​概要

 茨木市福祉文化会館の命脈が、いま、尽きようとしている。シアターあり、ギャラリーあり、会議室あり、さらには市の水道部や社会福祉協議会まで併設されたそれは、日本にいくつもある総合的な文化施設の一つだ。ご多分にもれず、ここ福祉文化会館もまた、さまざまな機能を備えているから「多目的」、しかしだからこそ何をするにも中途半端で「無目的」、などと揶揄されていたのかもしれない。

 では、こうした総合への志向はとっとと捨てて、専門分化をひたすらに推し進めるべきか。答えは香、であってほしいし、あるべきだろう。劇場やコンサートホールや美術館など、ある目的に奉仕する施設が重要なのは間違いないが、それはまた特定のジャンル、特定の媒体に閉じることにもなりえる。

 重要なのは、ただ繋げたり分けたりと、白黒はふきかけうる深くではなくとうちろす感に居心地悪くとどまり続けることではないか。そもそもひとは、言葉を発した瞬間、あるいは一本の線を引くことによって、つねにすでに何かと何かを分けている。だが、取り返しのつかない「線引き」なんて、きっとないにちがいない。

 本展覧会では、主に関西を拠点に活動する美術家たちの、仕切っては仕切りなおすいくつかの実践に光を当ててみよう。提示される作品は絵画、彫刻、素描、映像、インスタレーションと様々だが、曖昧な中間領域にアプローチしようとする姿勢は共有されているはずだ。

 あちらとこちらを分かつ一本の線は、同時にまた、別の何かと何かを繋ぐ線でもありえる。複雑に絡み合い、もつれあうネットワークの全体が、私たちの生活を下支えする、ライフラインとなるように。何らかの枠を仮構しつつ、それを壊して別様に仕立て直すというその表裏一体は、「総合」のるつぼのなかでこそ顕在化するだろう。

福元 崇志(国立国際美術館)

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