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K Y O T O

歩く

彷徨の記憶をはぐくむ時間  

齊藤彩×中屋敷智生 2人展

15   /   02   /   2022

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06   /   03   /   2022

歩く

彷徨の記憶をはぐくむ時間 

齊藤彩×中屋敷智生 2人展

 
会場:ギャルリー 宮脇
会期:2022年2月15日( 火) – 3月6日( 日)

休廊日:月曜日
時間:13:00-18:00
場所:京都市中京区常盤木町48-5 (京都市役所近く、一保堂茶舗北隣り)

Web:www.galerie-miyawaki.com

Mail:info@galerie-miyawaki.com

Phone:075-231-2321

主催:ギャルリー宮脇

協力:武蔵野美術大学 芸術文化学科

出品作家:

齊藤彩|SAITO Aya

中屋敷智生|NAKAYASHIKI Tomonari

概要

 歩くことは、人がある場所からちがう場所へと移動するためのもっともシンプルな方法である。しかし、移動にいつも行き先があるとは限らない。ただ歩く場合だってあるだろう。歩く人は無心にもなれるし、また夢想や思惟に耽ることもできる。歩くことが古い記憶を呼び覚まし、また新たな 記憶を刻み込む。そういう歩いているときの、あの感覚。このポジティブなさまよいは、画家が絵を描くことにも似ていないだろうか? 彼らは日々、彷徨の記憶を反芻し、創造に置換する。歩くことで想像をはぐくみ、アトリエに帰ると、キャンバスや紙の上をさらに歩きつづける。

 夢か幻視か、曖昧であったり激烈であったりする図像を描きあげる齊藤は、手の平で絵具を掴み取って指で直に描画する。一方、日常の風景や光景をベ ースに抽象的な画面を作り出す中屋敷は、マーブリング技法やマスキングテープを用いることによって得られる間接的な効果を追究する。対照的な二人の画家に、なおも共通性を帯びさせているのは何なのか? それはおそらく二人ともが、歩いているときの、あの感覚を携えているからであろう。見つけては過ぎ消え去っていく彷徨の記憶。歩くことと創ることは似ていると二人は共に言う。だからこそ、歩き、さまよい、描きつづけるのだ。

Artists and Geibun Project 2021

 本展は 2021年4月から5月にかけて武蔵野美術大学 芸術文化学科で行われたプロジェクト、Artists and Geibun Project 2021「齊藤彩 × 中屋敷智生2人展 歩くー感覚と思考の交差点」から派生した企画で、いわばその京都編である。「歩く」というキーワードのもとで、同じ二人のアーティストによる展示を行うが、構成は新たにするので、いわゆる巡回展ではない。しかし京都編が武蔵野美術大学のプロジェクトに強く依拠していることは言うまでもない。事の細かな経緯はここには記さないが、じつはコロナ禍がなければ武蔵野美術大学のプロジェクトは立ち上がらなかった。そしてそのプロジェクトの完遂なしにはこの京都展は起こり得なかった。未曾有の緊急事態宣言の中、逆境をのりきろうといろいろな工夫を迫られながら、杉浦幸子教授たちの指導のもと、学生たちは懸命にプロジェクトを遂行した。様々な出会いからこのプロジェクトは生まれ、このプロジェクトによってまたさらに新しい 出会いが生まれた。アーティストだけではない、我々皆が各々にさまよい歩くうちに繋がっていった。創ることと似ている歩くことは、生きることとも同義の、人間にとって極めて根源的な行為だということに気付かされる。

関連イベント

お問い合わせ:info@galerie-miyawaki.com

● ライブドローイング「彷徨と邂逅」

日時:2月26日(土)14:00~

ギャルリー宮脇の寺町通りに面したウィンドウに、齊藤彩、中屋敷智生がライブドローイングを行います。武蔵野美術大学ゼロスペースで行われた共同制作がどのように展開するか是非ご覧ください。当日はライブ配信も行います。

 

● アーティスツトーク「歩くように、描く」

日時:2月27日(日)15:00~16:30

※会場とオンラインのハイブリッド形式で開催します。

出演:齊藤彩 × 中屋敷智生
ゲスト:仲野泰生(京都場館長、元川崎市岡本太郎美術館学芸員)
つなぎて:杉浦幸子(武蔵野美術大学芸術文化学科教授)

作家略歴:
齊藤彩(さいとう あや)
1981年東京都生まれ、現在横浜市在住。2003年女子美術大学洋画専攻卒業・美術館収蔵作品賞受賞。04年第1回フォイルアワード・グランプリ、GEISAI 5 奈良美智賞。05年第25回グラフィックアート一坪展グランプリ、リトルモアより齊藤彩作品集「だるまさんがころんだ」出版。08年COLOR IMAGING CONTEST 勝井三雄賞。15年ドイツ・ライプチヒ Das Japanische Haus.e.V に滞在制作発表、横浜市民ギャラリーあざみ野で大規模な個展「齊藤彩2003~2015」。21年女子美術大学杉並キャンパス・ガレリアニケで個展「ニケキュレーターズセレクション#5 齊藤彩展」。

中屋敷智生(なかやしき ともなり)
1977年大阪府生まれ、現在京都市在住。2000年京都精華大学美術学部造形学科洋画分野卒業。07年とよた美術展’07(豊田市美術館/愛知)審査委員賞。国内を中心に、韓国、台湾、イギリス、フランスなどのグループ展に参加多数。アーティスト・ラン・ギャラリーや、画家同士をつないでグループショーを主宰するなどの企画も手がける。20年には日本政府の布マスク配布を発想源にマスクと同サイズのドローイング2枚を送り鑑賞してもらう郵送展「おくりDrawing Exhibition 2020」というユニークなプロジェクトを実施した。

本展覧会・イベントは、新型コロナウイルス感染拡大状況によって、内容を変更する場合があります。最新情報を公式ウェブサイトにてご確認の上ご来場ください。

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「歩く-感覚と思考の交差点-」

Artists and Geibun Project 2021  

齊藤彩×中屋敷智生 2人展

「歩く - 感覚と思考の交差点」公式ウェブサイト:AGP 2021

2021 年春に武蔵野美術大学芸術文化学科で開催した展覧会「歩く - 感覚と思考の交差点」の公式ウェブサイト「AGP2021」に展覧会の詳細や展示アーカイブ、また学生たちの活動の軌跡も掲載されていますので、是非こちらも合わせてご覧ください。

*画像が表示されない場合はブラウザを Chrome にして再度お試しください。

 

*武蔵野美術大学 芸術文化学科   Artists and Geibun Project 2021(AGP2021)とは、「アートと社会をつなぐデザイン」を学ぶ武蔵野美術大学芸術文化学科の有志学生10名+運営・イベントスタッフ28名+教職員の方を含め、多くの方々の協力のもと、2人の現代アーティストと共に実践的に展覧会を企画・運営をおこなったプロジェクトです。

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