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S H I G A

DRIBBLE 2

S E A S O N  1.

19   /   10   /   2017

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19   /   11   /   2017

S E A S O N  2.

23   /   11   /   2017

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24   /   12   /   2017

Dribble2

 

会場:2kw gallery 
会期:第1期・10月19日(木) ~ 11月19日(日) 
         「中屋敷智生・松田啓佑・馬場佳那子」

           第2期・11月23日(木) ~ 12月24日(日)    
         「水田寛・池谷保 ・前川祐一郎」


時間:12:00-19:00
休廊日:月, 火, 水
トークイベント : 第1期・11月4日(土)17:00~18:30  ゲスト : 児玉 靖枝(画家)
                             第2期・12月3日(日)17:00~18:30  ゲスト : 清水 穣(美術評論家)
主催:2kw gallery
企画 : 中屋敷 智生
テキスト : 林 寿美 (インディペンデント・キュレーター / 国立国際美術館客員研究員 )
デザイン : 黒木 雅巳
場所:2kw gallery 
          〒520-0053 滋賀県大津市音羽台3-29-1
        JR東海道本線大津駅南口改札より徒歩5分 

        京阪京津線上栄町駅より東南へ徒歩8分

Tel:090-5241-8096
Mail: info@2kwgallery.com
Web: www.2kwgallery.com 

出品作家:
中屋敷智生 NAKAYASHIKI Tomonari
水田寛 MIZUTA Hiroshi
松田啓佑 MATSUDA Keisuke
馬場佳那子 BABA Kanako
池谷保 IKEYA Tamotsu
前川祐一郎 MAEKAWA Yuichiro

「Dribble」は、画家・中屋敷智生の呼びかけから始まった、アーティストが主導する展覧会である。“ドリブル”というその名の通り、中屋敷は自身と同じく京都を拠点にする水田寛にボールをパスし、さらに水田は松田啓佑へとつないで、三人の画家はチームを組み、昨年2月に小さな企画を立ち上げた。大阪にあった2kw galleryの展示室に並んだ三人の作品は、空間を明確に区切ることなく、かといって、互いに関連し合うモティーフや様式を見せるわけでもなかったが、三人の間に横たわる信頼や尊敬の念がその場を満たし、心地よい空気が流れていたのを思い出す。
 映像やインスタレーション、パフォーマンスが先行する現代美術の世界において、あえて絵画に取り組もうとするアーティストはどれほど強い意志を持っているのかと、つい想像を逞しくするが、彼らは愚直なまでに、ただ絵画という古くからある表現様式を愛し、その伝統に連なろうとしているだけなのだろう。その絵画への深い愛情は、キュレーターである私自身にも重なるものである。平面の上でしか生まれ得ないイリュージョン、絵具の色やテクスチュア、対峙しながら交信を続けることで結ばれる、見る者との親密な関係。それらは、やはり絵画にしかない醍醐味であり、いかなる時代にも人は絵を描き、絵を見ることで、何かを受け取ってきたのがよくわかる。想像力、創造力がともに貧困化した今だからこそ、絵画の意義はより真摯に問われるべきなのである。
 二回目の開催となる「Dribble 2」では、馬場佳那子、池谷保、前川祐一郎の三名が、初回の三人にくわわり、チームメンバーは6名に増えた。ドリブルはより激しくなり、盛んにパスを交わすのか。ひとつのゴールにみなで向かっていくのか、それとも思いもよらぬ方向にボールは逸れていってしまうのか。そうしたハプニングの可能性をも孕む「Dribble」の行く末を楽しみに待ちたい。
林 寿美(インディペンデント・キュレーター / 国立国際美術館客員研究員 )




 美術館やギャラリーなどで、ある一枚の絵画に心を奪われたことはないでしょうか。なにか気になる、なぜか目が離せない、なぜか記憶に留まっている。それは同じ画家であればなおのことで、ある画家の描いた絵画に魅了され、感服すると同時に嫉妬してしまうような経験は幾度かありますし、同時代の画家であったなら作品と同様に作者にも興味をおぼえます。
 絵画がモダニズムを追求してきた時代は、画家と画家とのつながりは、様式や主義を支える重要なファクターでした。しかし、モダニズムの終焉以降、画家の抱える問題は、既存の様式や主義を個々人が咀嚼した私的な表現へと移行していきました。画家が各々の視点で絵画を語る現代において、画家同士のつながりが、絵画の可能性を拡げることはできるのでしょうか。
 画家にとって、絵画を地道に継続して描き続けることが、サッカーやバスケットボールにおけるDribble(ドリブル)のように、すべての基礎となっています。しかし、画家のおこなうDribbleとは、ゴールや勝利のためではなく、明確な答えの出ない問いを追求することにあります。本企画「Dribble」は、個々の活動の中でDribbleを続けてきた画家が、同じフィールドに立ち、画家の経験や言葉を共有することで、具象や抽象の枠を超えて「絵画とは何か」そして「絵画のさらなる可能性とは」という当てのない問いを再考するシリーズです。
 「Dribble」には一つのルールがあります。それは、出品作家でありオーガナイザーを務める画家・中屋敷智生を起点に、出品作家は同時代として注目する画家を一人紹介し、展覧会の参加を呼びかけてもらうというものです。
 2016年2月に大阪の2kwギャラリーでおこなわれた「Dribble 1」では、中屋敷が同世代として着目してきた画家の水田寛へ、そして水田が松田啓佑へと声をかけ、互いに表現の違う三人の画家が”Dribble”を交錯することで、視覚や知覚の可能性を再認する機会になりました。つづく「Dribble 2」では、新たに滋賀県大津市に移転した2kwギャラリーを舞台に「Dribble 1」の三作家に加え、松田から続く三作家(松田から馬場佳那子へ、馬場から池谷保へ、池谷から前川祐一郎へ)の計6名の画家が、日本の片隅から絵画を再考する場を開きます。
中屋敷 智生

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